2017年6月11日(日)「安全に暮らせる社会とは?」

未曾有の福島原発事故から7年目。事故収束の見通しも、放射能性廃棄物の最
終処分もおぼろげなまま、この列島では「アンダー・コントロール」というオル
タナティブ・ファクトが闊歩し、オリンピックの話しが日々を覆い出した。
 原発事故の原因も責任も損害の全体像も明らかにせぬまま、賠償を切り上げて、
フクシマを過去のものにしようと、政府の強引な帰還政策と再稼動の施策だけが
一人歩きしています。


 東電と国の責任と賠償を求め福島からの避難者たちが避難先の各地裁で起こし
た訴訟裁判で、3月17日に前橋地裁で最初の判決が出ました。判決は国と東電の
責任を明確に認め、少額とはいえ自主(区域外)避難者へも一部賠償を求める画
期的なものでした。

 

にもかかわらず4月4日、被災地復興の行政機関のトップである今村復興大臣は、
自主(区域外)避難者たちの困窮を「自己責任」とし、「裁判でも何でもやれば良
い。」と暴言し問題となります。為政者たちの本音が露になったのです。
 発言については今村復興大臣は直に謝罪しましたが、自主(区域外)避難者たち
が避難生活の生命線として強く求めていた住宅支援延長は、3月一杯で予定通り打
ち切られたままです。


 復興施策のトップたちは、被災現地の状況をいったいどのように把握しているの
でしょうか?
 除染は各住宅の半径20メートルと、生活道路や公共施設等をしただけ。多くの
斜面緑地や田畑緑地帯、ほぼ全ての山林等の除染は手つかずのままです。斑入りの
葉っぱのようにホットスポットがいたるところある地域を、公衆被ばく限度の20
倍である年20ミリシーベルトにして、「もう安全!」と言い放つ。政府の非合理か
つ非科学的な態度に、私たちはこの国のあり方に危機感を抱くと同時に、深い怒り
を覚えます。

 

3.11は、世界大戦や水俣病などの公害と同じく、国策そのものが本来の国益を損なうこともあるという事実を突きつけています。にもかかわらず、そ の反省と補償を二の次にして国は、被害の自己責任化を個人に求めようとしているのでしょうか? だとすれば、この流れは強権国家への風潮ともつながり、い ま世界的に台頭しつつある柔らかな独裁主義や自国第一主義とも不気味な連動を予感させるものと言わざるをえません。

 

最近の為政者たちの「安全な社会」のイメージとは、権利を義務に強引に結びつけ、異質なものは極力排斥し、「危機」に対して国民の生命・財産を動員できるよう法律を改変し、多様な個人ではなく国家を第一に考える国家主義の復活であるか
のようです。

 私たち自身のエネルギー源の事故であった3.11から学ぶこと、そして神奈川への避難者の闘いに市民同士連なることを柱に、継続的に活動してきている脱原発市民会議かながわとして、今年のイベントでは次の点にフォーカスを当てます。
 
1、現在の為政者や財界/産業界トップなど、国を牽引していると自覚している人たちの世界観やその背景を市民的眼差しで再吟味し、それを解体しながら乗り越えるために必要な「脱原発の哲学」を探る。

2、これからの社会を生きていく若い市民世代と一緒に、「真に安全な社会」とはどのようなものかを探り合う場の創出を試みる。

 

脱原発市民シンポジウム2015-YouTube

カナロコ掲載記事◎

http://www.kanaloco.jp/article/104114

脱原発市民シンポジウム2014-YouTube

おしどりマコ@脱原発市民会議かながわ2014-YouTube

朴保BAND ~ヒロシマ~ - YouTube

マコ・ケンの横浜白熱実験室

「マコ・ケンの横浜白熱実験室ー福島原発事故とは何か?」
日時:2014年10月5日(日)開場13:30、講座14:00~17:30
出演/おしどりマコ・ケン(記者・芸人)、他にスペシャルゲストあり
料金/当日1,500円、前売り1,200円(被福島からの避難者の方・障碍者の方・中高生1,000円、小学生以下無料)
主催・問合せ:脱原発市民会議かながわ(事務局スペース・オルタTEL&FAX : 045-472-6349)
共催:勇気野菜プロジェクト(杉浦:080-5494-3439)
   Facebookのイベントページからも参加申し込みできます。
   https://www.facebook.com/events/854719691207532/?ref_dashboard_filter=upcoming

 

☆サプライズ・ゲストには、えっあの人が・・という方の名前も挙がっています。
乞うご期待!!


マコさんのお話の背景には、福1の原発労働者や、福島のお母さんたち、メディアや東
電の職員も含め、とてもディープなネットワークと取材力があります。また、お二人は、
原発事故に限らず、3.11以後この国が何処へ向かおうとしているかを、市民としてきち
んと見つめ続けています。

先日、自死された報道ステーションディレクターとも仲が良かったそうで、亡くなられ
た翌週も会う約束をしていて、甲状腺癌の特集を報道ステーションでやろうと話してい
たそうです。その後の調査も話してくれると思うので、ホットなイベントになることは
間違いないと思います。貴重な機会です! 是非ご家族やご友人をお誘い合わせの上ご

参加ください。

「福島 六ヶ所 未来への伝言」上映会&島田恵監督講演会 2013.5.14

「福島 六ヶ所 未来への伝言」上映会&島田恵監督講演会

      http://www.rokkashomirai.com/
5/14(火)@スペースオルタhttp://spacealta.net/#map
第1回 13:15開場/13:45上映 監督講演15:30~16:00
第2回 18:00開場/18:30上映 監督講演20:15~20:45
チケット
一般     前売り1000円 当日1300円
学生・障害者 前売り800円  当日1000円
高校生以下  無料
チケットのご注文は
1.郵便振替(通信欄に必要なチケットの種類と枚数を明記して下さい。)
 郵便振替口座番号 00250-4-31574
 加入者名 プルトニウムフリーコミニケーション神奈川
(郵便局備え付けの振替用紙をご利用下さい。手数料はご本人負担でお願いします。)
*ATMご利用の方が窓口を利用されるより40円お安くなります。
2.FAX予約(当日、受付で前売り代金とチケットを交換します)
 FAX番号 045-922-2083(田代)
3.メール予約(当日、受付で前売り代金とチケットを交換します)
 メールアドレス pu-free-com@k.nifty.jp

主催  ストッププルトニウム神奈川連絡会
協賛  スペース・オルタ

脱原発市民会議かながわ&ハーベストムーン LIVE 2014

2014.4.20(日)12:00〜19:30

場所:オルタナティブ生活館SPACE ALTA
(横浜市港北区新横浜 2-8-4)
参加料金:一日通し券
前売り 2,500円(当日券 3,500円、避難者は1,000円)

各企画のみの料金:おしどりマコ&ケンのONステージ

                           /脱原発市民シンポジウム(各1,000円)

        :コンサート(2,000円)

3.11から三年。「フクシマの復興なくして、日本の未来はない」を合い言葉に、脱原発を志す人々による市民イベントです。3回目の今年は、被災地から神奈川への避難者にフォーカスを当てます。横浜地裁を舞台に事故の本質を問う裁判を始めた福島原発かながわ訴訟原告団の活動をクローズアップ、被災地からの避難者の想いと神奈川の市民力をつなぎます。

ステージでは、原発問題のいまを軽妙に判りやすく伝えるおしどりマコ・ケンのオンステージ。「原発災害3年目を問う」をテーマに、脱原発シンポジウムでは、『原発災害三年目を問う』をテーマに、城南信用金庫理事長の吉原毅氏、福島原発かながわ訴訟原告団団長の村田弘氏、元原発設計技術者の後藤政志氏、記者・芸人のおしどりマコさん、市民会議ならではの多彩なメンバーによるシンポジウムになります。司会は東京造形大・原発を問う民衆法廷判事の前田朗氏です

ハーベストムーンライブのトリを務めるコンサートでは、三十年に及ぶ反核・平和のメーセッジを歌い続けてきた朴保BANDや、HOTでメンソーレな寿[Kotobuki] ナビィ&ナーグシクヨシミツの魂の歌をお届けします。また、5階の展示場には、長崎に落とされたプルトニウム爆弾FAT-MANの実寸バルーンTEPCO-Manも登場!これから関東圏での脱原発デモで活躍する市民財の初お披露目になりました。

 

 

 

脱原発市民会議かながわ&ハーベストムーンLIVE2016 2016.6.12

脱原発市民会議かながわ&ハーベストムーンLIVE2015 2015.6.21

脱原発市民会議かながわ&ハーベストムーンLIVE2014 2014.4.20

脱原発市民会議かながわ&ハーベストムーンLIVE 2013 2013.4.14

脱原発市民会議かながわ&ハーベストムーンLIVE 2012